画像の引用:Facebook Horizon | Oculus
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2023年12月20日水曜日

Microsoftの『Word、Excel、PowerPoint』がMetaのアプリストアに登場


Meta QuestでOfficeアプリが使えるようになりました。

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MR(複合現実)を活用してOfficeアプリを使ってみよう


先日、MetaのアプリストアでMicrosoftのOfficeアプリ(Word、Excel、PowerPoint)が配布され、一時話題になりました。



これらはプログレッシブ・WEB・アプリ(PWA)として提供されるため、Questブラウザーのブックマークよりも少しだけ便利になったという印象ですね。


背景はパススルーまたは仮想ホーム環境が使用可能なので、Quest 3なら自分の部屋を映し出せるパススルーに強みがあるため、手元を見ながらキーボードを打つことができます。


Quest 2でもパススルー機能はありますが、背景がモノクロでキーボードの文字すら読むことができない状態でした。


Quest 3になりMR(複合現実)の技術が存分に活かせるため、今回のOfficeアプリ配布は自分の部屋に疑似オフィスを作るという意味で、その第一歩と言える感じですね。


先ほども述べた通り、iOSやAndroidで配布されている無料のOfficeアプリや、WEBブラウザーを通してOfficeサービスと使うのとほぼ同じなので、より充実した機能を試したいのであれば『Microsoft 365』のサブスクを利用する必要があります。


無料で利用できる範囲は以下のサイトで説明しています(動画は有料版Office 365の簡単な説明です)。


Microsoft 365 の生産性向上アプリとツールを無料で

https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/free-productivity-apps


3分でわかる Office 365 マニュアル


Microsoftは『Xbox Cloud Gaming(Beta)』のアプリも最近Metaのストアに提供しているため、メタバースのビジネスに本腰を入れる様子が伺えます。


2023年12月19日火曜日

メタバースで展開するE-SPORTSの未来について


メタバースでE-SPORTSは流行するのか?

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Meta Quest 3の発売でメタバースのE-SPORTSが変わる?


Metaの公式ストアを見ると、ゲームの購入サイトで「Quest 3の新機能」→「Quest 3でさらに強化」とありましたので、どんなゲームがあるのか調べてみました。



MR(複合現実)ばかり注目されがちなMeta Quest 3ですが、こうしたFPSを中心とするゲームもしっかりとアップデートが行われている様子です。


どのように強化されたのか一部のゲームの内容を読んでみると。


【BREACHERS】

Our update with Quest 3 optimizations is here! On Quest 3 (and PCVR) you can enjoy improved shadows, grass, dust particles, light effects, and a smooth overall experience. Besides all this, we’ve also added an aim smoothing slider and included plenty of other fixes, optimizations, and weapon balancing!


Googleによる翻訳

「Quest 3 を最適化したアップデートが登場しました! Quest 3 (および PCVR) では、改善された影、草、塵の粒子、光の効果、および全体的なスムーズなエクスペリエンスをお楽しみいただけます。これらすべてに加えて、照準スムージング スライダーも追加し、その他の修正、最適化、武器のバランス調整も多数含まれています!」


【Guardians Frontline】

META QUEST 3用に強化: 環境効果、リフレクション、シェーダー、リアルタイムシャドウなどを追加することで、大幅に向上したビジュアルを体験してください!


要約するとQuest 3の性能を活かした「ビジュアル強化」に力を入れている感じですね。


ただQuest 3になったことで、FPSのゲームがより快適に遊べるようになったのはあまり知られていません。


なぜならQuest 2と比較してトラッキング性能が大幅に向上したからです。



Quest 2でもFPSのゲームは遊べましたが、スナイパーライフルなどスコープを覗いて撃つ場合、トラッキング性能の不備による影響で照準を合わせるのに苦労しました。


その点、Quest 3では「銃を構えている手の位置」を正確に把握できるため、より現実的な撃ち合いが可能になったと思います。


今後、QuestシリーズはメタバースのE-SPORTSを牽引するデバイスになりそうなので、この辺りの性能向上は必要不可欠だと考えられます。


決して公平ではない現在のE-SPORTS


プロのゲーマーたちが活躍するE-SPORTSの世界ですが、単にゲームが上手いだけで生き残れるほど甘くはなく、見えない壁が確実に存在します。


その一つが「機材の性能による差」です。



掲載した動画ではハイブランド『Wooting』のキーボードを例に出しましたが、他にもマウスやディスプレイなど、それなりの投資をしなければ勝てない現実があります。


……もちろん、本体のPCやコンソールも然りです。


また「キーボード・マウス」や「パッド」、「アーケードコントローラー」などがあるように、人によって使用する機材がそれぞれ違うため、この点も公平であるとは言い難い感じです。


現在、VRデバイスはiPhoneのような携帯電話ほど普及が進んでおらず、一般ユーザーの生活に密着するような機材ではありません。


しかしながら、多様な製品がないという点において、E-SPORTSの「公平」さに有利なところがあります。


●メタバースのE-SPORTSでは使用するVRデバイスを統一する

●E-SPORTS専用のVRデバイスが開発されれば更に良し(チート対策のため)

●性能の差が出るのは回線環境くらいに留める

●デバイスを含め機材の投資額の上限を決める


これらを意識すれば、普段のランクマッチでも公平な試合を行うことができるはずです。


……実際のところ、VRデバイスでのE-SPORTSはそれほど盛り上がっている様子はなく(2023年12月現在)、ゲーム配信サイトのTwitchでも注目度はかなり低いです。


一方で、現実的な撃ち合いやスポーツ競技ができるという観点から、いつの日かE-SPORTSのメインストリームに躍り出る可能性は十分に考えられます。


今の内に根本的な問題を洗い出し、将来の「メタバースE-SPORTS」に大いに生かして欲しいところです。


2023年12月18日月曜日

CSMを活用して簡単な絵から3Dモデルを生成する


AIによる3Dモデル生成サイト『CSM』を活用して創作してみた。

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前回に引き続き『CSM』を活用して3Dモデルを創作してみました


CSMのサイトにログインし「Real-time Sketch to 3D」をクリックすると、以下の画面へと移ります。



左側にキャンパスが表示されますので、そこへ適当に手書きで線を描くとAIによる画像が右側に表示されます。


中央にあるのは「どんな画像を出して欲しいか」を指示するプロンプト入力欄で、最初は「a 3d asset of a rabbit.」と書かれており、線を入力するとウサギの絵が出力されます。


ここは「a 3d asset of a human.」など、自分が望むものを書いて調整してください。


試しに描いてみました。



この後いくつか描いてみましたが、正直なところ上級者向けという印象です。


あくまでマウスによる適当な手書き入力なので、頭の中で描いたものを正確に出力するにはかなりの慣れが必要だと思います。


これなら普通の画像生成で出力したものを3Dモデル化した方が早いような気もします。


CSMで手書きではなく、直接画像から3Dモデルを生成したものを以下に掲載します。



使ってみた感想としては、「商用利用には至らないが個人で楽しむには満足できるクオリティ」といったところですね。


また、無料のサービスだと3DモデルをRefineするまで長い時間を必要とするため、すぐにモデルが欲しい方は有料のサービスで利用することをオススメします。


CSMのコミュニティで最新の3Dモデルをアップロード↓しました。


https://3d.csm.ai/detail/SESSION_1702669539_4306506


参考になると思いますので、実際にモデルを動かしてクオリティを確かめてください。


2023年12月15日金曜日

AIによる3Dモデル生成『CSM』がアップデート!ラクガキから生成が可能に


ラクガキから3D生成モデルの生成が可能に?

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AIによる3Dモデル生成サービス『CSM』がアップデート


SNSのXでこんなポストを見つけました。



CSMは一枚の絵から3Dモデルの生成が可能ですが、今回のアップデートでラクガキから直感的に生成できるようになったみたいです。


そのCSMが公開する『Cube』というアプリケーションを活用して生成したモデルの例は、以下のサイトで確認することができます。


CSM — Turn photos and videos into 3D worlds

https://3d.csm.ai/


パッと調べただけでも、クオリティの高い3Dモデルが生成されています。


また右上の選択項目では『Image to 3D』と『Video to 3D』とありますので、画像と動画から3Dモデルを創作できます。


これに今回のアップデートでは「ラクガキからの生成」が加わったようです。


CSMにアカウント登録して実際にログインしてみると、以下のような画面になりました。



左上の『Real-time Sketch to 3D』を選択すると生成画面へと移ります。


こちらは無料でも利用することができますので、次回の記事では使ってみた感想を述べたいと思います。


2023年12月14日木曜日

Metaストアに『Xbox Cloud Gaming (Beta)』アプリが登場!


 大画面でゲームが遊べる『Xbox Cloud Gaming (Beta)』の登場!

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Quest製品で利用できるようになった『Xbox Cloud Gaming』


今ではゲームのサブスクとして広く知られている『Xbox Game Pass』ですが、その一つにクラウド環境を活用した『Xbox Cloud Gaming』サービスが含まれています。


こちらはGame Pass Ultimateに契約し、ネット回線を利用して100を超えるゲームを遊ぶことができるサービスです。


ネット回線を利用してパッド操作するため、お手持ちのPCにゲームをインストールする必要がなく、かつ低スペックのPCでも回線状況さえ良ければ快適に遊ぶことができます。


そんなXbox Cloud GamingがQuest(3、2、Pro)にも対応。


メタバースの環境を活かして大画面でゲームを楽しめますよ!




筆者はGame Passを以前から利用していますが、Cloud Gamingは本当に便利で、大容量のゲームでもインストールせずにすぐに遊べるため重宝しています。


対応するコントローラーは『Xboxコントローラー』、『DUALSHOCK 4』、『Nintendo Switch Proコントローラー』が使用可能。


PS5の『DualSense』は今後の対応が予定されているとのことです。


Xbox Game PassのラインナップはAAAタイトルも数多く揃っており、最近では『Starfield』や『龍が如く7外伝 名を消した男』など、長く楽しめる作品を気軽に遊ぶことができます。


Questのアプリでは4種類のディスプレイサイズから選択が可能で、Xboxをテーマにした没入型の仮想空間や、Quest 3またはQuest Proのフルカラーパススルーを利用してディスプレイを設置するなど、多彩な楽しみ方ができますよ。


2023年12月13日水曜日

2024年に発売すると噂される『Apple Vision Pro』について


 AppleがVR業界に参入する第一歩となるデバイスについて。

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未だ詳細な情報のない『Apple Vision Pro』について


2023年の6月に発表され、すでに専用のホームページがある『Apple Vision Pro』ですが、Bloombergのレポートによると海外の販売店では専任のスタッフの雇用が進められているとのこと。


Apple Is Working on Cleaning Up Its Confusing iPad Lineup


専任スタッフはVision Proの使用方法と販売方法についてトレーニングが行われ、2024年の初頭には各店舗(米国のみ)への配属が決まり、本格的な販売が開始されるそうです。


まだ正式な発売日が発表されていないため、2024年初頭なのかは定かでありませんが、この情報が正しければ実際にユーザーが手に取って体験できるのは間近だと考えられます。


注目すべきなのはその価格、お値段は3499ドル(約50万円)になると言われているため、一般のユーザーには購入のハードルがかなり高いデバイスとなります。


ホームページの内容から、「macOS、iOS、iPadOSにおいて、Appleが数十年にわたって蓄積してきたエンジニアリング分野での革新を受け継ぎながら、空間コンピューティングに求められる高速な処理速度に対応できるよう、visionOSはゼロから設計」とあるため、専用のOSが操作できる新たなデバイスという立ち位置のようです。


【Apple公式サイト】

Apple Vision Proが登場 — Appleが開発した初の空間コンピュータ

https://www.apple.com/jp/newsroom/2023/06/introducing-apple-vision-pro/


コアなAppleユーザーは50万円でも買うという方が多いと思われますので、その先進性に触れてみようと、発売日にはVision Proの話題で盛り上がりそうな予感はあります。


一方で、人気のあるVRデバイス『Meta Quest 3』が今年の10月に発売されているため、当然ながら比較されるのは避けられません。


もしVRやMRの技術でQuest 3と同程度の体験に留まってしまうと、すでに価格の面で約40万円の差が出ていることから、Apple側に不利に働く可能性が考えられます。


筆者の個人的な意見として、VR業界は「専門分野に提供するデバイス」と「一般ユーザーに提供するデバイス」との境界が割と明確にされており、過去にも専門分野で活用する高価格なデバイスが幾つか発売されているため、今回の強気な価格設定でもさほど驚きはなく、Appleも手探りで販売を行う方針なのかもしれません。


いずれにせよ、ブランド力のあるAppleが参入することは喜ばしいので、競合他社の刺激となればVRに関わる技術も飛躍的に向上すると思われます。



Googleによる翻訳「10月15日に撮影されたコンサートは、Appleの「Apple Visio Proコンサートエクスペリエンス」との提携のためのものである可能性があり、ユーザーはリビングルームからケイティ・ペリーのレジデンシーに浸ることができるようになる」


2023年12月12日火曜日

AIによる3Dモデル生成の実力はいかに?


無料で利用できる『Shap-E』で3Dモデルを生成してみた。

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完成された画像生成AIに対して3Dモデル生成の実力は?


2023年12月時点では、AI(人工知能)を活用して以下のようなイラスト画像を大量に生成できるようになりました。



かなりの高クオリティで生成できるため、コンテンツ界隈ではクリエイターの居場所がなくなってしまうのではないかと懸念されており、今後もこの問題は続くと思われます。


1枚絵による画像生成に関しては、ほぼ完成された領域へ到達しつつありますが、対して3Dモデルはどれほどのクオリティで生成できるのでしょうか?


今回は無料で活用できるオープンソースの『Shap-E』で3Dモデルを生成してみたいと思います。


Shap-E - a Hugging Face Space by hysts

https://huggingface.co/spaces/hysts/Shap-E




操作は簡単で、画像生成AIのようにテキストによるプロンプト(説明文)を入力して、ユーザーが望む3Dモデルを生成します。


試しに「A chair that looks like an avocado(アボカドのような椅子)」と入力すると。



こんな感じの3Dモデルが生成されました。


結論としては実用的とは言えず、まだまだ低クオリティという印象ですね。


今度はシンプルに「A Human(人間)」と入力すると。



う、う~ん……これではアバターにも使用することができません。


Shap-Eは画像をアップロードすることで3Dモデルのクオリティを上げることが可能ですが、実際に試したところ以下のような結果になりました。



画像生成と比べると、さすがに期待外れという印象は拭えない感じですね。


AIによる3Dモデル生成は、他にもOpenAIが提供しているオープンソースの『Point-E』がありますが、こちらも実用的とは言えずShap-Eとクオリティは同程度といったところです。



将来的にはこれくらい↑のクオリティで出力されると利用価値はあると思います。


今後も続々と増えそうな3Dモデル生成サイト


こうしたAIによる3Dモデル生成のツールを提供しているサイトは増えており、パッと調べただけでも以下のようなものがあります。


DreamGaussian

https://dreamgaussian.github.io/


CSM — Turn photos and videos into 3D worlds

https://www.csm.ai/


Magic3D: High-Resolution Text-to-3D Content Creation

https://research.nvidia.com/labs/dir/magic3d/


※上記に掲載したサイトは著作権の問題などがクリアになっていないため、使用するユーザーの自己責任となりますのでご注意ください。


以下はCSMが公開している動画ですが、現時点では置物程度の簡単な3Dモデルなら出力が可能のようです。


AI to translate single images to 3D game engine assets



一枚の画像でここまで再現できるのはちょっと驚きですね。


また、Apple製品のiPhoneに搭載する『LiDARスキャナ』も3Dモデル生成が可能なので、この辺りの技術を駆使してVRChatにおけるワールド創作で活かせそうです。


いずれにせよ、画像生成に続きAIによる3Dモデルの生成は今後も益々需要が増える傾向にあり、新しいツールが続々と生み出されるでしょう。


2022年11月7日月曜日

Meta Quest 3の性能はどれほど向上するのか?


2023年に登場するMeta Quest 3の性能はどれほど向上するのか予測してみました。

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10月12日にMeta Quest Proが発売


Meta Quest 3が2023年後半に発売されるのではないかという噂があり、VR業界で注目を集めつつあります。


一方で盛り上がりを見せる市場に先行するかのように、Meta Quest Proが先月12日に発売されました。



しかしながら、Meta Quest Proは最低価格226,800円と高額なデバイスであり、個人のユーザーが簡単に手を出せる代物ではありません。


Meta Quest 2は2020年の発表当初37,180円(税込、128GBモデル)で販売され、低価格のVRデバイスとして非常に注目を集めましたが、半導体不足の現在では残念ながら59,400円へと価格改定され、Meta Quest 3も「3万円台で買えるVRデバイス」になる可能性は低そうです。


そんなMeta Quest 2のライバル機として登場したのがPICO 4ですが、こちらはAmazonで49,000円(税込、128GBモデル)とMeta Quest 2より1万円安い価格となっています。



Meta Quest 2とPICO 4の性能比較


それでは、Meta Quest 2とPICO 4の性能を簡単に比較してみましょう。


【ディスプレイ】

Meta Quest 2:LCD、フレネルレンズ、解像度3664×1920

PICO4:LCD、パンケーキレンズ、解像度4320×2160

【トラッキング】

Meta Quest 2:一体型 6DoF

PICO 4:一体型 6DoF

【ストレージ】

Meta Quest 2:128GB、256GB

PICO 4:128GB、256GB

【RAM】

Meta Quest 2:6GB

PICO4:8GB


この他にもリフレッシュレートの差や処理速度の比較などもありますが、全体的にPICO 4の方が性能が高いと言えるかもしれません。


そしてPICO 4の目玉となるのが『カラーパススルー』の機能。


こちらはVRデバイスを装着したまま周囲や手元をカメラで確認できる機能で、Meta Quest 2はモノクロで非常に見え難い性能でしたが、PIOC 4はカラーでより鮮明に確認できるようになっています。



これだけ視認性が高まればAR(例:カメラを通して3Dモデルを現実世界に投影させるなど)デバイスとしても活用できるため、遊びの場がさらに広がりそうです。


……とは言え、Meta Quest 2はおよそ2年前のデバイスなので、PICO 4が先手を打った以上、Quest 3でカラーパススルーを実装する可能性は高いと思われます。


Meta Quest Proでもカラパススルーの機能は実装されており、同一の性能を満たすかは予測できませんが、少なくともPICO 4と同じかそれ以上の視認性を確保できるようなデバイスにして欲しいですね。


コミュニケーションツールとしての役割


カラーパススルーの技術の次に注目を集めるのが『ハンドトラッキング』の機能です。


こちらはMeta Quest 2で、ある日突然に実装された機能ですが、自分の手が画面上に反映されるという驚くべき技術として話題になりました。


こうした機能の実装から、今後のVRデバイスの方向性が伺えます。


つまり「一日中VRデバイスを脱がず、仮想現実の中で作業が完結できる環境構築を目指す」といったところでしょうか。


今や生活の必需品となったスマホですが、VRデバイスはスマホに取って代わる製品を狙っているのかもしれません。


カラーパススルー、ハンドトラッキングの技術が進化すれば、画面上で自分の手によるキーボード入力も可能ですし、VRデバイスを被りながら部屋の移動も可能になります。


仮想オフィスだっていくらでも作ることができますので、VRデバイスが一つあれば物件を借りる必要もなくなりそうです。


……ただし、そうした世界の構築を目指した『Horizon World』のアプリは、開発が(少々)暗礁に乗り上げていますが、こちらはまた別の記事で触れたいと思います。



話を戻しますが、現時点でのVRデバイスはある程度の必要な条件を満たしています。


ゲームやコミュニケーションツールとしておおよそのことはできますし、後はスマホが進化したように細かい性能の向上や調整を積み重ねれば、日常的に活用できるデバイスとして世間に認められる可能性は高いと思われます。


ネックとなるのは重さとデザイン


「日常的に活用できるデバイスになる」と語りましたが、まだまだ課題点は多いのが実情です。


VRデバイスの最終的な到達点は、眼鏡を掛けるような感覚で使える製品だと思います。


しかしながら、現状では重いし使用中の見た目も怪しい……。


重量に関して言えば、今のところMeta Quest 2やPICO 4の500g~600g程度が標準の重さといったところなので、今後は400gの領域を目指して開発が進むと思われます。


個人的な結論としてMeta Quest 3に求めるのは以下の4つです。


・カラーパススルーの実装

・ハンドトラッキングや視認性のさらなる向上

・重量が500g以下

・3万円台で買える


後は解像度や処理速度といった細かい性能の向上になるとは思いますが、筆者が期待するのは上の4点ですね(……下へ行くほど厳しくはなりますが)。


Meta Quest 3に関しては、まだ情報がそれほど公開されていないため、今後も注目を続けたいと思います。


2022年5月11日水曜日

日本の住宅事情でVR製品を最大限に活用する方法


日本の住宅事情でVR製品を最大限に活用するには?

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日本の家屋ではVR製品を最大限に活用できない?


Meta Quest Japanの公式Youtubeサイトにこんな動画がアップされています。



テーマは「動けるほうが、オモシロイ」ですが、日本家屋の狭さではこんなに激しく体を動かすことは不可能に近いという現実があります。


VR製品であるQuest 2では、最初に移動可能範囲を表示する「ガーディアン」の設定があり、コントローラーでスプレーのように書いて動ける範囲を決めます。



海外の家屋は広いため、自分の中心から1m以上の範囲で動くことができますが、日本では下手すると50cmを切ってしまう可能性すらありそう。


特に学生など一人でアパート暮らしをしている方なら、Quest 2を買っても座って活用することが主になると思われますので、動画のように激しく動くと怪我の危険を考慮しなければなりません。


筆者の体感として、ガーディアンで設定した範囲の+30cmは余裕が欲しいところです。


また、足元にはいくつかモノを置いても構わないですが、手を振り回す場所には絶対に壁や本棚、洋服入れなどがあってはいけません。


それでも場所が確保できない場合、残念ですが「座る専用」のアプリで遊ぶことをオススメします。


筆者はボクシングゲーム『The Thrill of the Fight』を時々遊んでいるのですが、壁やドアに手がぶつかってしまうこともあり、その痛さは骨が折れる一歩前といった感じですね。


Quest 2のようにカメラが搭載していると、装着時にも周りの様子を伺うことができますが、残念ながら遊びに夢中になっていると壁との距離感をすっかり忘れてしまいます。


基本的に、スポーツ系のゲームは海外の家屋で遊ぶことを想定していますので、日本で快適に遊ぶのは難しいかもしれません。


……とはいえ、座って遊ぶ専用のゲームは山ほどあり、むしろ激しく動くタイプのものは少ないかも。


大人気ゲームである『Beat Saber』も、前方の180度を手を振り回す範囲として確保すれば何とか遊ぶことができます。


ようは遊ぶゲームやアプリがどのような内容になっているか、購入前によく調べることが重要だと思われます。

2021年8月2日月曜日

Apple vs FacebookのVRデバイス対決!


Appleの新VRデバイスはOculus Quest 2を超えるか?
 
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Apple vs Facebookの対決やいかに?


チラホラ噂が出始めているAppleのVRデバイスですが、2022年頃に販売が予定されているそうです。

この分野ではFacebookが販売するOculus Quest製品が一歩リードしていますが、Appleのデバイスは軽量化を徹底していることから、Oculusよりも快適な装着感が期待されています。

Oculusを含めHTC VIVEやPSVRなども重たいのがネックです。

各企業が目指すのはメガネのような付け心地。

まだ噂の段階ですが、Appleのデバイスは重さが150gという驚異的な軽さなので、もし実現すれば負担なく長時間使い続けることができそうです。

また、2022年はPSVR2の発売が予想されているため、来年はVR業界にとってターニングポイントになるかもしれません。

FaebookのOculus Questにある課題点


Oculus Questでは、Facebookのアカウントでログインすることが義務付けされ、これが大きな問題を引き起こしました。

Facebookはユーザーの個人情報を収集する目的もあるため、特に馴染みのない日本にとっては嫌がられた経緯があります。

そのため、AppleやGoogleにVR/ARに関わる新しい製品を出して欲しいという声が多くあり、iPhoneが人気商品となっている日本では期待値が上がっているようです。

この点に関しては、FacebookというSNSが国内であまり人気がなかったという歴史があるため、仕方のない部分ではあるかと思います。

また、海外の調査においても同様に、AppleのVR/AR製品を買いたいという声が上がっています。



Oculusを開発した企業も、再びFacebookからデバイス開発の権利を買い戻そうとしていたり、色々とゴタゴタしている様子なので、来年辺りに大きな動きがありそうな予感がします。