仮想空間における「小型デバイス」の意味とは?
VRやARに特化した「小型デバイス」の必要性とは?
VRやARに特化したデバイスを「小型化」する必要性について
現在においてVRやAR、MRデバイスは数多く開発・販売されており、一般ユーザーにも広く活用されるようになってきました。
その中で最も軽量・小型のARデバイスとして有名なのが「Google Glass」ですが、残念ながらプライバシーの観点により公道での使用が問題となり、今では産業向けによる「Enterprise Edition 2」が販売されています。
ARとは「拡張現実感(Augmented Reality)」の略称なので、VRデバイスのように視界を覆うものではなく、現実世界の中でモニター操作を行うことが基本となります。
上に掲載したものは7年前の動画になりますが、この時点でGoogle Glassが何を目指しているのか理解できると思います。
そのEnterprise Edition 2ですが、重量は46gと驚きの軽さです。
一般の眼鏡を装着するのと変わらない重さなので、職場で使うにも煩わしさがなく、作業の効率を損なうこともありません。
おそらくARやMRといった「現実空間に何かを投影する」デバイスとしては、このEnterprise Edition 2が最も軽量だと言えるでしょう。
対照的に、今年10月に発売される「Oculus Quest 2」は重量が503gになります。
そもそもVRとARでは表現する内容が違うため、比較するのはおかしいと思われるかもしれませんが、「重量」という視点で考えれば両者の間に差があることは明白です。
ただし、Oculus Quest 2は初代(571g)と比較して10%以上軽量化に成功しているため、現段階では500g前後がVRデバイスとしてのハードルになりそうです。
また、Panasonicも小型VRデバイスの開発に着手しており、眼鏡を掛けるような感覚で使用できるため発売が楽しみな商品となっています。
前回のCanon製『MREAL S1』の記事でも触れましたが、VR/AR/MR/XR界隈での「小型化」はさらに進んでおり、いずれは100gの壁も超えてくるかもしれません。
スマートフォンやタブレットのように、分かりやすくデザインが統一されている訳ではありませんが、どのメーカーも「小型化」や「ワイヤレス化」を目指していることは明白です。
特にVRやARに特化したデバイスを体験したことのない方にとって「重さ」はネックとなり、没入感や作業効率を削がれる要因になるため、重量に注目して製品を選んでみるのも良いかもしれません。
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