仮想空間上でPCやスマホ、タブレットを活用する世界へ
将来はスマホやタブレットが現実世界で不要になる?
仮想空間上でPCやスマホ、タブレットを操作する技術
VRデバイスを通してリモートでPCを操作するアプリとして有名なものに『Virtual Desktop』があります。
まるで自分の部屋の中でPCを操作できるような感覚が得られるため、VRデバイスとWi-Fiが接続できる環境があれば、何処でもWebページを閲覧することができます。
また、ハンドトラッキング機能を活用すれば、仮想のキーボードを操作することが可能に。
Facebook、VRでキーボードを使わずタイピングする技術を披露 https://t.co/eylc0h4KhR
— CNET Japan (@cnet_japan) October 22, 2020
これらの技術はまだ発展途上の段階にあり、正確な打ち込みは専用コントローラーに頼る必要がありますが、いずれスムーズな打鍵感を実現する日が来るかと思われます。
こうした技術の進化は、仮想空間上に複数のデバイスを存在させることが可能となり、PCだけでなくスマホやタブレットも直接タッチして操作できるはずです。
他にも、仮想空間上で人間の「触覚(Haptics)」を活用する技術について以下のようなものがあります。
"We empower digital creators to engage on a deeper level with their customers through the sense of touch.”
— Interhaptics (@interhaptics) October 30, 2020
Thanks @DarraghDandy for this wonderful piece on @VRScout! https://t.co/Ynkl6N8sjc#xr #ar #handtracking #quest2 #vrtraining #vr #virtualreality #haptic #unity3d
現在、「モノを掴む感覚」を得るためには専用コントローラーを操作する必要があり、手を握る状態を伝えるためボタンを押さなければなりません。
一部の例として、Oculusのタッチコントローラーでは前面と側面のボタンを押すことで、仮想空間上のモノを掴んだり、手を握ったりすることができます。
上記の触覚技術を開発するInterhapticsでは、専用コントローラーを必要としない世界を目指しており、より現実的な操作感覚で様々な機械やデバイスにタッチすることができるため、「拡張現実体験を次のレベルに押し上げる」と豪語していることも頷けます。
将来はスマホやタブレットが、現実世界で不要になる日がやって来るかもしれません。
仮想空間上のリモート会議はどこまで進化しているのか?
各デバイス機器を設置する必要がなくなれば、次は場所を確保するためのオフィスが不要となります。
コロナ禍によりリモートワークに注目されつつある現代において、VRデバイスを通したリモート会議アプリも今後の主力開発サービスに加わると思われます。
では、現在(2020年11月)のリモート会議アプリにはどんなものがあるのでしょうか?
『Oculus Rooms』
VRデバイス開発で有名なOculusが提供するアプリに『Oculus Rooms』があります。
Oculusルームは、VR内でホームとして機能する、パーソナライズされた空間です。友達を招待して一緒に卓上ゲームで遊んだり、テレビや映画を見たり、音楽を聞いたり、写真を共有したり、他のアプリを利用したりすることができます。ルームはお好みのスタイルや家具でカスタマイズでき、Facebookに投稿した写真を壁に飾ることもできます。
バージョン2.0ではすべてが新しくなりました。最新のアバターを使って、デザインが一新したルームをお楽しみください。Oculusストアで購入した映画を見て、エキサイティングな新作ゲームをプレイしましょう。新作のルームスタイルや家具もチェックしてみてください。
会議で使用するというよりは、家族や友達と一緒にゲームを楽しんだりテレビを見たりするツールなので、エンタメに特化したアプリだと思います。
もちろんリモート会議で使うことも可能なので、Oculusの公式が提供していることもあり、他のアプリよりも安定性の高いことが強みだと言えます。
『VIVE Sync』
HTCが開発するVRデバイス、VIVEも3Dインタラクティブ・ミーティング・ツールとして『VIVE Sync』を提供しています。
VIVE SyncはVRによるミーティングおよびコラボレーション(協業)のためのオールインワン・ソリューションです。VIVE Syncを使うと、アバターのカスタマイズやプライベート会議室の設定が簡単に行え、世界中の同僚との対面でのコラボレーション(協業)が可能になります。また、3Dインタラクティブ・ミーティング・ツールを使用することで、今までは不可能だった3Dコンテンツのレビューも行えます。
リモートで会議することはもちろん、特設会場を用意して製品の展覧会を開くことも可能な万能アプリです。
また、『Microsoft OneDrive』と『OneDrive for Business』を連携させ、安全にファイルを共有することができるため、セキュリティの観点からも優秀なツールだと言えます。
『Bigscreen beta』『Spatial』『Immersed』
リモート会議アプリには、映画鑑賞に特化した『Bigscreen Beta』やミーティングツールとして提供される『Spatial』『Immersed』などがあります。
Bigscreenに関しては、最近リモート会議の機能を搭載したため、気軽に人と集まって話し合いをしたり、ペンを使って書き込んだりするなど色々と行うことができます。
ここに掲載しているものだけでなく、VRによるリモート会議アプリは数多く開発されていますので、ソフトウェア販売プラットフォームであるSteamやOculus、HTCの専用サイトで探してみるのも良いでしょう。
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